竹富島に古くから伝わる年中祭祀は、その数なんと24!

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photo credit: kimtetsu via photopin cc

竹富島には24もの年中祭祀があります。
祭祀日の選定は、陰暦(旧暦)を用い、干支により決められています。
逆に、干支によらず月日そのものが決まっているものは少数です。
1月
1日:早朝に仲筋井戸から若水を汲み、心身を清め、新年を迎えます。チィカサ(神司)はそれぞれの御嶽に行き、念頭祈願を行います。
火ヌ神ヌマチィリ:1月4日は火の神が天から降りる日にあたり、各家では家族の無常息災、家庭円満を祈ります。
種子入リ願イ:2月マチィリともいうもので、真知御嶽、清明御嶽、国仲根所を6人のチィカサ、村の役員が参拝します。
2月
芋ヌ願イ:2月の乙丑(きのとうし)の日に行う芋の豊作祈願で、チィカサが東美崎御嶽等の4箇所の御嶽に参拝します。
麦ヌマチィリ:2月の甲(きのえ)の日に行います。麦は年のはじめにできる作物であり、その豊凶はその年の作物の豊凶に影響を与えるとされ、重要な祭祀とされています。
フサバムヌン:ムヌン(物忌)は作物の収穫までに何度か行われますが、2月にはフサバムヌンという虫送りの儀礼があります。甲(きのえ)の日に、村中のものが浜に下り、虫をクワズイモの葉に包んで、バショウの葉で作った船で送り出します。
3月
リュウグマチィリ:春秋の2回、壬戌(みずのえいぬ)の日に行う、航海安全、海産物への感謝など、海にまつわる儀礼です。島の4方の浜で執り行われます。
4月
スラ穂ヌ願イ:壬(みずのえ)の日に行われます。粟の穂が出始める時期であり、これからも順調に育ち、夏には豊作を迎えられるように祈願するものです。
4月大願イ:甲(きのえ)か戊(つちのえ)の日を選びます。作物の成長を祈願するもので、2日間にわたり行われます。初日と2日目で異なる御嶽に参拝します。
5月
収納初祝:庚(かのえ)の日に行われます。火の神に粟を供え、古謡「ウラフネーユンタ」を謡い祝います。
6月
西塘大祭:6月の最初の壬(みずのえ)に行います。竹富島中興の祖であり、島守りの神として崇められている西塘に五穀豊穣を感謝します。
オンプイ:オンは御嶽のこと、プイは収穫儀礼のことを指します。六御嶽の氏子たちがそれぞれの御嶽で収穫を感謝します。
トゥニプイ:トゥニはトゥニムトゥ(宗家)のことです。2日間にわたり行わる儀礼で、六御嶽の他の拝所を6人のチィカサが参拝するものです。
8月
世迎イ:8月8日に行われます。根の国から種子をもたらした神を迎える儀礼です。チィカサ、村の役人が早朝にコンドイ浜のニーラン石のもとで3度の祈願を行い、神を迎えます。そして、迎えた神を伴い、数カ所の御嶽に参拝します。
結願祭:8月最初の壬(みずのえ)の日に行われます。祭りの前夜はチィカサによる、夜籠りの祈願がなされ、当日は島作りの神を祀る清明御嶽を中心に、22箇所の拝所を巡ります。午後は清明御嶽で奉納芸能が演じられます。
山番ハジリ:壬(みずのえ)の日に行われる、山の神に感謝する儀礼です。建築材料を入手するため林に入るものは必ず参加します。
9月
節願イ:己亥(つちのとい)の日から、3日間行われます。年返しの儀礼で、家屋敷の清掃と祓い、井戸の清掃、家族の健康息災、作物の成長と豊作を祈願します。福を呼び込むという意味合いから、入港船を歓迎するとともに、かつては出港を禁じたこともあるそうです。
九月大願イ(クノガチフーニガイ):甲(きのえ)か戊(つちのえ)の日に、島民の健康、作物の成長を祈願します。お供え物は牛肉で、西塘御嶽、清明御嶽、幸本御嶽では夜籠り祈願がなされます。翌日は22の拝所に参拝します。
種子取り祭(タナドゥイ):戊子(つちのえね)の日を選びます。竹富島最大の祭事です。種取りとは播種のことで、播いた種の無事な発芽、成長、金銀のような実りを祈願するものです。2日間に渡る奉納芸能、夜を徹してのユークイ(世乞い)があります。
島ヒサラ:壬(みずのえ)に行われます。病魔や害虫などの禍事を祓うためのものです。村の入口の道路に縄を渡し、ニンニクを掛け、ヤギの血をその縄に塗り、お祓いします。祈願を行うのは、清明御嶽です。
10月
十月タカビ:壬(みずのえ)に行われ、火災、水難を祓うためのものです。真知御嶽を中心として、参拝します。
11月
長月願イ:甲(きのえ)か戊(つちのえ)の日を選び、来年の豊作祈願を行います。六御嶽では、お神酒、酒、米、采としてボタンボウフウ、パパイヤ、モヤシ、ツノマタの味噌和えをお供えします。
12月
年ハジリ:一年中の無事を感謝し、願解きをする儀礼です。各家庭でも、鏡餅を供えて、一年の無事を感謝します。
ピルズマ願イ:乙卯(きのとう)の日を選びます。石川家に六御嶽のチィカサが集い、ニンニクの初上げ祈願をしたあと、国仲根所、清明御嶽へ参拝します。再び、石川家に戻り、二振りの刀剣を磨き供えるのが習わしです。

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